シール工事とは?
目地や隙間部分に充填して、防水性や気密性を高める施工のことをシール工事といいます。
シール工事は窓のある建物(サッシの隙間)や外壁材を貼り合わせた建物など、多くの建物で施工されています。
シール工事が不十分だったり劣化したシールをそのままにしておくと、漏水の原因となりますので早めの対処が必要です。
シール材の役割
シール材の主な役割は3つあります。
1:緩衝材としての役割
シール材は外壁材の目地に充填されます。
目地にシール材を充填しておくことで、地震などが起きたときに外壁材にかかる負荷を減らし、力を分散してくれるので、ひび割れや破損を防ぐ役割があります。
2:接着剤としての役割
屋根瓦のズレを補修する際に接着剤として使用したり、屋根の棟板金を固定したりする際に使用します。
3:隙間や穴を埋める役割
屋根や外壁に穴や隙間があった際、シール材を充填して塞ぐことで雨漏りや漏水を防ぐことができます。
ただし、隙間や穴を埋める補修工事はあくまで応急処置となりますので、劣化が進まないうちに本格的な補修工事をご依頼されることをおすすめします。
シールの打ち替え工事時期は?
シール工事は5~10年を目途に打ち替えが必要になります。
シール材は柔軟であるがゆえに緩衝材としての役割を果たしますが、紫外線を浴びることで硬くなってしまうため緩衝材としての役割を果たさなくなってしまいます。
シール材の劣化具合は以下の5点からチェックすることができます。
1:ひび割れ
シール材は劣化してくると表面にひび割れが起こります。
ひび割れしているシール材は柔軟性が失われた証拠ですので打ち替えの検討をおすすめします。
2:破断
シール材が劣化しひび割れが進行するとシール材の真ん中が切れる破断という症状が現れ始めます。
3:剥離
外壁材とシール材の間に隙間ができている症状です。
剥離の原因はプライマーの塗りムラ、地震などの揺れに耐えられなかったことなどが考えられます。
4:肉やせ
シール材の厚みが薄くなり隙間ができてしまっている症状です。
雨漏りや漏水の原因となりますので早急に対処が必要です。
5:欠落
シール材が取れてしまっている状態を欠落と言います。
劣化やプライマー不足、シーリング材の選定ミスなど様々なことが原因として考えられますが、目地がスカスカの状態ですので早急に対処が必要です。
外壁シール工事の流れ
STEP1:古いシール材を剥がす
外壁材の素地がでるまでしっかりと古いシール材をはがすことが大切です。
古いシール材が残っていると剥がれの原因となります。
STEP2:専用のプライマーをムラなく塗る
シールを剥がした部分に専用のプライマーをムラなく確実に塗ります。
STEP3:シール材を奥までしっかり充填する
シール材の打ち込み作業は、数m~数10mであれば1日で作業が完了します。
逆に1日で作業が終わらないと漏水の恐れも出てくるので、大規模な工事の場合は天候に留意する必要があります。
シール工事はロープアクセスがおすすめ
ロープアクセスとは
ロープアクセスでは、作業員がロープを通したフルハーネスを装着し、屋上から作業箇所に下降します。
体にロープを付けて宙づりで高所作業をおこなうため、一見危険に見える方もいるでしょう。
しかし、2本のロープを体に装着しロープを外さない限り落下する心配がないため、高い安全性を誇ります。
厳格な基準をクリアした産業用のロープを使用するロープアクセスは現在、ブランコ工法より主流となっている施工方法です。
ロープアクセス工法のメリット
①足場代の節約と工数の短縮
②防犯面や安全面で安心
③近隣や店舗への影響を軽減できる(景観を壊さない)
④ピンポイントの補修が簡単にできる
ロープアクセス工法のデメリット
①建物の作りによってはロープアクセス工法ができないものがある
②一度に行える施工範囲が狭い
③ロープアクセス工法ができる業者が少ない
シール工事にロープアクセスがおすすめな理由
シール工事において、足場の設置費用は大きな負担となります。しかし、ロープアクセス技術を利用することで、この費用を大幅に削減できる可能性があります。
足場を必要としないため、コストを抑えることができます。特に高い建物や一部の箇所のみの補修には非常に効果的です。ただし、安全性や技術力のある業者を選ぶことが重要です。
シール工事ならセイリョウにお任せください
今回の記事では、シール工事のタイミングと工事の流れをご紹介しました。
シール工事は、建物を守るうえで大切な工事です。施工方法が雑だとすぐに劣化してしまいます。
セイリョウは外壁修理の分野で顧客から高い信頼を得ています。
豊かな経験と磨かれた技術がセイリョウの提供するサービスの土台を成しており、特にロープアクセスを利用した作業では、その高い技術力を活かし、効率的で品質の高い施工を実現しています。
ロープアクセスでの施工ならセイリョウにお任せください。