外壁塗装や屋根修理、リフォーム工事などで欠かせないのが「足場」の設置です。特に3階建ての住宅では、足場の高さや安全対策の強化が求められるため、費用も2階建てに比べて高くなる傾向があります。
この記事では、3階建て住宅における足場費用の基本的な相場から、工事内容別の費用目安、さらに費用を抑えるためのポイントまで詳しく解説します。
見積もりの確認ポイントについても触れているので、初めて足場工事を依頼する方にも安心の内容です。
3階建て足場費用の基本的な相場とは?
3階建て住宅に足場を設置する場合、建物の大きさや立地、工事の内容によって費用が大きく変わります。
しかし、目安となる相場を知っておくことで、適正価格かどうかの判断がしやすくなります。
1㎡あたり800円〜1,200円が一般的
足場設置費用の基本的な計算方法は、建物の外周面積(施工面積)×単価です。
1㎡あたり800円〜1,200円が相場とされており、建物の規模が大きいほど費用も増加します。
例えば、100㎡の施工面積ならば80,000円〜120,000円程度が目安になります。
ただし、狭小地や変形地など特殊な条件がある場合、追加費用が発生するケースもあります。
30坪の住宅なら23万円〜36万円が目安
一般的な30坪(約100㎡)の3階建て住宅の場合、足場の総面積が200㎡〜250㎡程度になります。
この場合、足場費用はおおよそ23万円〜36万円が相場です。
ただし、これはあくまで足場単体の金額であり、工事内容によって変動します。
高所作業や特殊な足場が必要な場合は、さらに数万円上乗せされる可能性があります。
足場の種類や設置条件で変動する
足場にも種類があります。最も一般的な「くさび式足場」以外にも、「単管足場」や「枠組み足場」があります。
使用する足場の種類によって、設置の難易度や部材数が異なるため費用も変わります。
また、足場を設置する周囲のスペースが狭いと、設置に時間がかかり、人件費がかさむケースもあります。設置条件が難しいほど、費用が高くなる傾向にあります。
3階建て足場費用が2階建てと比べて高くなる理由
同じ延床面積でも、3階建てになると足場費用は高くなります。その理由を具体的に見ていきましょう。
高所作業のため安全対策が増えるから
3階建ては10メートル以上の高さとなるため、高所作業として扱われます。
そのため、安全帯の使用や手すり設置など厳重な安全対策が必要になります。
これにより設置作業に時間がかかり、結果として費用が上がります。
安全管理を怠ると重大な事故にもつながるため、避けては通れないコストです。
足場の部材が多くなるから
3階建ては高さがある分、足場を支えるための部材の量も増加します。
柱や支柱、連結金具などの資材が多くなるため、資材費が高くなるのです。
また、設置と解体にかかる作業時間も増えるため、トータルの費用に反映されます。
足場が複雑になるほど、費用は上がりやすくなります。
作業員の人件費が増えるから
高所作業は危険を伴うため、熟練した作業員が必要です。
そのため人件費が高くなるのも特徴です。
3階建ては作業量も多く、設置・解体に時間がかかるため、1日あたりの人件費が積み上がる形になります。
人手不足の影響で、特に都市部ではこの人件費が費用全体を押し上げる要因になっています。
外壁塗装でかかる3階建て足場費用の目安
外壁塗装を行う場合、足場費用は塗装工事全体の中でも大きな割合を占めます。
どれくらいの費用が必要になるのか、具体的に見てみましょう。
外壁塗装面積に応じて費用が決まる
外壁塗装の足場費用は、外壁の面積が基準になります。
一般的に、外壁の面積は延床面積の約1.2倍が目安です。
たとえば30坪(約100㎡)の家なら、外壁面積は約120㎡程度になります。
この外壁面積に基づいて、足場費用が算出されるのです。
塗装工事込みで90万円〜120万円が相場
3階建て住宅の外壁塗装では、全体で90万円〜120万円程度が相場です。
そのうち足場費用が占める割合は、建物の高さや塗装面積によって変動します。
特に高所や狭小地では、足場費用が高くなりやすく、工事全体の価格に大きく影響します。
相場より大きく外れる見積もりには注意が必要です。
足場費用が全体の20〜30%を占める
塗装工事の中で足場にかかる費用は、全体の20%〜30%が一般的です。
例えば、100万円の塗装工事なら、足場費用は20万円〜30万円程度になるのが普通です。
この割合は、高さが増すほど高くなる傾向があります。
足場の費用を正確に把握することで、総工事費用の内訳を理解しやすくなります。
屋根修理や補修工事に必要な3階建て足場費用の相場
屋根の工事では特に足場の安全性が重要です。3階建てで屋根修理を行う際の足場費用について解説します。
屋根足場は通常よりも高くなりやすい
屋根工事では、外壁塗装と違って屋根の傾斜や高さによる影響が大きいです。
屋根足場は安全対策の追加が必要なため、費用が上がりやすいです。
特に3階建ては高所作業となるため、慎重な設置が求められます。
これにより、一般の足場よりも高い価格設定になる傾向があります。
屋根の勾配が急なほど費用が上がる
屋根の傾きが急だと、足場の安定性を確保するための設計や設置作業が複雑になります。
このため、急勾配屋根では足場費用が高くなります。
また、落下防止ネットや作業用のステージなど、安全対策の追加も必要になる場合があります。
施工前に屋根の状態をしっかりと確認しておきましょう。
合計で19万円〜25万円が目安
3階建てでの屋根工事に必要な足場費用は、19万円〜25万円が相場です。
この価格には設置・解体・運搬費用が含まれている場合が多いです。
ただし、足場の特殊性や現場の条件によってさらに費用が増すケースもあります。
事前に見積もりの内訳をよく確認しておきましょう。
リフォーム時にかかる3階建て足場費用はどれくらい?
外壁塗装や屋根修理以外にも、リフォーム工事で足場が必要になるケースがあります。
ここでは、リフォームに関わる足場費用の相場と注意点について解説します。
外装リフォームの種類によって差がある
リフォームと一口に言っても、工事の内容はさまざまです。
外壁の張り替えや塗装、屋根の補修、バルコニーの改修など、外装リフォームの内容によって足場の必要性や規模が変わります。
足場が必要な場合は、当然その分の費用が追加されるため、工事ごとの見積もり確認が重要です。
複数の工事を同時に行えば、足場を共用できるのでコストを抑えることができます。
窓交換・バルコニー改修なども足場が必要
窓のサイズ変更やバルコニーの防水工事など、部分的な工事でも足場が必要になることがあります。
特に3階部分での作業は足場がないと施工が不可能なケースがほとんどです。
このため、「小規模リフォームだから足場は不要」と考えるのは危険です。
必ず業者に相談し、安全に施工できるか確認を取りましょう。
トータルで20万円〜40万円程度
リフォームでの足場費用は、工事規模や部位によって異なりますが、おおよそ20万円〜40万円が目安です。
外壁塗装と比べると費用は安めですが、それでも無視できない金額です。
「足場無料」と記載してある業者でも、実際は他の項目に費用が含まれていることもあるため注意が必要です。
見積もりの明細はしっかり確認しましょう。
3階建て足場費用を安く抑えるポイントと注意点
足場費用は建物の条件によって高額になりがちですが、工夫次第である程度コストを抑えることも可能です。
ここでは、費用を抑えるための具体的な方法と注意すべき点を紹介します。
相見積もりを取ることが大切
まず大切なのが、複数業者から相見積もりを取ることです。
1社だけの見積もりでは、その金額が適正かどうか判断できません。
3社以上から見積もりを取り、費用や内訳を比較することで、無駄な出費を防ぐことができます。
特に足場費用の項目が詳細に記載されているか確認しましょう。
外壁・屋根を同時に工事することで節約できる
足場は1回設置するだけで、外壁塗装・屋根修理・バルコニー工事などを一括で行うことが可能です。逆に、工事を分けて実施すると、そのたびに足場設置費用が発生します。
外装のリフォームはなるべく同時に行うことで、足場費用を1回分にまとめられるため、大きな節約につながります。
長期的に見ても、トータルの工事コストを抑える賢い方法です。
激安業者には注意が必要
中には相場よりも大幅に安い価格を提示する業者も存在します。
しかし、そのような業者は、安全対策を怠っていたり、施工後の対応がずさんだったりするケースもあります。
価格だけで選ばず、会社の実績や口コミ評価、見積もりの内容なども総合的に判断しましょう。
激安=お得、とは限らない点に注意が必要です。
信頼できる業者の選び方と3階建て足場費用の見積もりチェックポイント
費用トラブルを避け、安心して工事を依頼するには、信頼できる業者を選ぶことが第一です。
業者選びと見積もり確認のポイントを押さえておきましょう。
足場専門業者「BK足場」などの実績を確認
「BK足場」など、足場専門業者として実績のある会社を選ぶと安心です。
公式サイトでの施工事例や、過去の評判を確認しましょう。
3階建ての実績があるかどうかも重要なチェックポイントです。
規模の大きな工事を多く手がけている業者ほど、施工品質も高い傾向にあります。
見積もりに「足場設置・解体・運搬費」が明記されているか確認
見積もりには、足場の「設置費」「解体費」「運搬費」など、詳細な内訳が記載されているかを確認しましょう。
これらが一括で記載されている場合、実際に何にいくらかかるのか不明確です。
見積書は細かく記載してもらい、不明点はその場で質問するようにしましょう。
誠実な業者であれば、納得できるまで丁寧に説明してくれます。
口コミ・評判サイト「ホームプロ」や「ヌリカエ」での評価を確認する
実際に工事を依頼した人の声を確認するには、「ホームプロ」や「ヌリカエ」などの比較サイトが便利です。
業者ごとの施工品質、対応の丁寧さ、価格の適正性などが掲載されており、参考になります。特に星の数やコメントの内容をチェックし、「説明が分かりやすかった」「追加料金がなかった」といったレビューが多い業者は信頼できます。逆に、悪い評価が多い場合は避けた方が無難です。
まとめ:3階建て足場費用の相場と工事別の注意点
3階建て住宅の足場費用は、建物の高さや工事内容によって大きく変わります。
費用トラブルを防ぎ、納得のいく工事をするためには、事前の情報収集が欠かせません。
工事内容ごとの費用を把握しておくことが重要
外壁塗装・屋根修理・リフォームなど、工事別の足場費用の目安を知っておくことで、適正価格の判断が可能になります。
見積もりを見る際にも、相場と照らし合わせて確認しましょう。
また、必要な工事をまとめて行うことで、費用を節約できます。
信頼できる業者選びが費用トラブルを防ぐ鍵
業者選びでは、実績・見積もりの明確さ・口コミ評価をしっかり確認することが大切です。
安さだけに飛びつかず、対応の丁寧さや誠実さを重視しましょう。
契約書の内容もよく読み、曖昧な点は事前に解決しておきましょう。
同時施工と相見積もりでコストを抑えよう
外壁と屋根の同時工事、複数業者からの相見積もりなど、工夫次第で足場費用は削減可能です。
無理のない予算で、安全・安心な工事を実現するために、この記事の内容をぜひ役立ててください。
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