大切な商品を製造する工場は、不具合や事故などが起きないように常に最適な環境を保ちたいですよね。空調管理や機械類の管理も大事ですが、工場そのものの劣化にも気をつけなくてはいけません。
今回は、工場でよくある劣化の症状として「屋根の雨漏り」を解説し、修理方法や屋根材の種類などについてもご紹介していきます。
屋根の修理をしたい理由は雨漏りが最も多い
工場の屋根の雨漏りの原因
工場の屋根は住宅の屋根と違って面積が大きいので、部材と部材のつなぎ目が多く存在します。そして、このつなぎ目で使用しているボルトの劣化や錆が雨漏りの原因となっています。ほかに、台風などで屋根材が変形し不自然な隙間ができることや、接合部以外の錆から穴が空くなどの原因もあります。
すぐにできる雨漏りの対処法
雨漏りの修理は専門業者に頼むことが必須ですが、修理を依頼しても業者がすぐに対応できるとは限らないので、その際は応急処置をする必要があります。
応急処置としては以下のものがあります。
・防水テープで塞ぐ
・コーキングで塞ぐ
・ビニールシートを被せて雨漏り箇所を塞ぐ
いずれも一時的しのぎに過ぎないので抜本的な解決にはなりません。できるだけ早く専門業者にきてもらって、雨漏りの原因を突き止めてからしっかりと直しましょう。
工場の屋根の種類はどれか
波型スレート
波型スレート屋根とは、その名の通り断面が波の形をした屋根材で、主な素材はセメントになっています。中規模程度の工場や倉庫で使われることが多いです。昔から使われている屋根材なので経年劣化の進んだところも多く、あまりに劣化が進行している波型スレート屋根は台風や強風の際に飛散する可能性もあります。
折板屋根
折板(折版）屋根は、工場や倉庫の最も多く使われている屋根材です。素材には亜鉛メッキ鋼板（トタン）やガルバリウム鋼板、ステンレスなどの金属鋼板が用いられています。鋼板を折り曲げて加工してあることから、折板屋根と呼ばれます。
瓦棒葺き屋根
俗に言うトタン屋根が瓦棒葺き屋根になります。小規模の工場や倉庫の屋根でよく使われていますが、戸建住宅でも使われている屋根材です。トタン屋根のトタンとは亜鉛メッキ鋼板のことですが、現在はトタンではなくガルバリウム鋼板が主に使われています。
工場の屋根修理の方法
屋根塗装
屋根の劣化が進行している場合は、屋根塗装による修理は一時しのぎの応急処置にしかなりません。屋根塗装は錆や穴が開いてから修理としてやるものではなく、定期的なメンテナンスとして不具合が生じる前からやっておくものです。下地に錆止め塗料を塗ることで錆の発生を抑え、塗装自体が保護膜になるので雨風の侵入を防ぎます。
屋根カバー工法
屋根カバー工法は近年注目されている屋根の修理方法です。既存の屋根を修理するのではなく、既存の屋根の上に新しい屋根を被せてしまう方法なので、既存の屋根の撤去費用がかかりません。波型スレート、折板屋根、瓦棒葺き屋根の全てに対してカバー工法による修理ができます。ただし、既存の屋根に新しい屋根が加わるので、屋根が重くなって耐震性は低くなります。
葺き替え
既存の屋根を撤去して、新しい屋根を取り付ける修理方法です。既存の屋根よりも軽い素材の屋根にして耐震性を強化することもできるので、最もおすすめできる修理方法です。
ただし、波型スレート屋根にはアスベストが含まれているため、撤去するのに多額の費用がかかります。また、古い折板屋根を取り外す作業にも手間と時間がかかります。費用面においても一番高額な方法なので、工場や倉庫の屋根の修理は屋根カバー工法で行うことが一般的です。
工場の屋根の修理でよくある疑問やポイント
工事期間中に工場は営業できる？
屋根修理は屋根に登って行う作業になるので、工場内部の作業にはほとんど影響しません。特に、カバー工法で修理する場合については、既存の屋根を撤去することなく修理を行うので、工場内部には全く影響がないと言えます。ただし、資材の搬入搬出や車両の出入りなどで屋外スペースを一部使用させていただくことはあります。
火災保険は使える？
台風などの自然災害によって屋根に被害が生じた場合は、修理代が火災保険の適用対象になる可能性があります。ご入会している火災保険のプランにもよるので、保険の適用になるかどうかを保険会社に問い合わせてみましょう。
工期はどれくらい？
工場の広さにもよりますが、100坪に満たない工場の屋根であれば、早ければ1週間程度で工事が終わることがあります。ただし、調査に時間を要することもあり、トータルで考えると実質的な工事期間から数日プラスされるケースが多いです。
業者はどうやって選べばいい？
工場の屋根修理は戸建て住宅の屋根修理と違って規模が大きいので、大規模建築に関する専門知識と高度な技術力が必要とされます。業者を選ぶ際には、大規模建築の修理実績が豊富で、知識と経験の蓄積が十分にあるところを選びましょう。また、工場の屋根修理は住宅や店舗の工事よりも工期が長くなることが多いので、工事中の近隣との関係性も大事になってきます。周囲に対する配慮を欠かさず、挨拶や返事などのコミュニケーションが気持ちよくできるスタッフがいるところがよいでしょう。
工場の補修なら、セイリョウにお任せください
セイリョウは「ペンキ屋がいい仕事をすれば建物の劣化は防げる」をモットーに、住宅やマンションの塗装工事、防水工事、補修工事などを手がけている会社です。塗装は建物の美観を保つだけではなく、雨風から建物を守り内部の環境を快適に保つという役割も担っています。建物の中でも屋根部分はダイレクトに雨や日射を受けるので、定期的にメンテナンスを行う必要があります。特に工場の屋根に関しては、一旦不具合が起きると営業に支障をきたすので、日頃から気にかけて、必要に応じて塗装によるメンテナンスをすることが大事です。
セイリョウは塗装専門の会社であり、その実績は住宅からプラントや工場まで豊富にあります。私たちは最新の技術と工法を学び続け、常に成長する意識を持って最高の塗装を実現しています。
工場の屋根修理でお困りの経営者の方は、ぜひセイリョウにお気軽にご相談下さい。